通常は分業で行われるスーツのオーダーメイドの各工程を、すべて一人で行われる角田さん。それはオーダーメイドに対する強い思いに裏打ちされている。お客様の体型や好み、着用時のシルエットなど、お客様にぴったりな一着を作るために、細部まで気を配る。そして作られるスーツは、10年20年と愛用される逸品ばかり。高い技術でスーツを作り続けている角田さんだが、「人生はいつでも勉強」と、新しいことにチャレンジする精神も忘れない。還暦を越えてから一級技能士検定に合格するなど、日々その技術を磨いている。「普通の人に出来ないものを作るのがプロ」とおっしゃる角田さん。その長いキャリアで多くのスーツを仕立ててきたが、「夢はひ孫が成人する時の服を仕立てること」と、素敵な笑顔をのぞかせた。