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「迷ったらGO!」の精神で。
大好きな大宮を舞台に、
食の大切さ・楽しさを
届ける。
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本記事は20周年企画の一環として、大宮地域で活躍するさまざまな方々に、あらためて大宮という街の魅力や目指したい未来についてお聞きするインタビューシリーズです。取材を受けられた人に、次の人をご紹介いただくというルールのもと、プレイヤーからプレイヤーへとバトンをつないでいきます。
12人目は、大宮で料理教室「atelier TSUMUGU」を主宰する茂木真理子さん。管理栄養士や国際中医薬膳師、フードコーディネーターとして幅広く活動をされています。そんな茂木さんに、食の道を志したきっかけや、長年暮らす大宮の魅力について語っていただきました。
お話しを聞いた人
茂木真理子さん
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フードコーディネーター、管理栄養士、国際中医薬膳師、相模女子大学非常勤講師、祐成陽子クッキングアートセミナー講師
会社勤務を経て女子栄養大学にて栄養学を学ぶ。
卒業後、atelier TSUMUGUを立ち上げ、『食から人をつなぎ笑顔をつむぐ』をコンセプトに旅をテーマにした体験型の料理、発酵、薬膳を取り入れた料理教室を開催。またフードコーディネート、グラノーラ販売等々、フリーにて活動中。
また、「食べること研究所」を主宰する山﨑奈々さんと共に、発酵×野菜×薬膳で地域を盛り上げる食ユニット「オオミヤシマイ」としても活動している。
病気を患い、食の重要性を痛感。
茂木さんは愛知県のご出身で、結婚を機に埼玉県に移住されたと伺いました。
はい。もともと武蔵浦和に住んでいましたが、しばらくして大宮へ引っ越しました。そこから30年近く大宮に住んでいますね。当時は旅行関係の仕事をしていましたが、40代で病気を患い、手術を経験。「仕事も忙しくて無理をしていたんだな……。でもこれからの健康は自分で守らなきゃ」と痛感して、そこから食や健康への関心が高まりました。せっかくならその世界に挑戦してみようと考え、会社を退職して短期大学で栄養学を学ぶことにしたんです。
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ただ、入学してみると思いのほか大変でしたね(笑)。「えっ、こんな実験や実習までやるの?」って。そんな戸惑いがありながらも、若い学生に混じって必死に学ぶうちに、だんだん楽しさを感じるようになりました。そこで、管理栄養士の資格取得を目指して大学に編入。卒業後は管理栄養士やフードコーディネーターとしてメニュー開発や料理提供など、食に関する活動を展開し、さらに関心のあった国際中医薬膳師の資格も取得しました。
2022年には、大宮で料理教室「atelier TSUMUGU」をスタートされます。
管理栄養士の資格を目指していた頃から、大宮の人たちを巻き込んで食の活動をしてみたいという思いがありました。「まずはできることから」と、自宅の一部を利用して「atelier TSUMUGU」をスタート。発酵調味料などを使って世界の料理を作り、味わう「旅するおうちごはん」や、発酵・薬膳・栄養学を学ぶ「季節の食養生」、最近では「味噌仕込みの会」も開催しています。
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先日、風邪をひいた際、病み上がりに食べたご飯とおみそ汁が心にも体にも染み渡り、「シンプルなのに、なんておいしいんだ」と感動して。同時に、あらためて和食の素晴らしさを実感したんです。この経験から、今後はより食を含め日本文化を見つめ直し、そこで得たものを料理教室や活動に活かしていきたいと考えています。
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大宮は人に温かく、懐の深い街
活動の拠点となる大宮には、どんな思いをお持ちですか?
大宮は住みやすく、子育てもしやすい街で、暮らしていくうちにどんどん好きになりました。私のように他県から移住し、大宮で活動する人にも温かく、受け皿が広い印象もあります。アクセスも本当に良くて、渋谷に勤務していた頃は大宮駅を利用していたのですが、エキュートさんには毎日のように通っていました。帰りが遅くなるとお惣菜を買ったり、帰省時には手土産を選んだり、今でもとても頼りにしています。そういえば、毎年クリスマスケーキはエキュートさんで購入させていただいていますね。
最近は「大宮グランドセントラルステーション化構想」など、大宮の発展に関する計画を耳にすることも増えました。そういった新しい展開も楽しみにしつつ、氷川神社に象徴される歴史や伝統を重んじる文化や、下町らしい雰囲気を残すエリアなどがうまく調和し、これからも魅力的な街であり続けてほしいと願っています。
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最後に、茂木さんが思い描く今後のビジョンを教えてください。
2022年からは、山﨑奈々さん(前回のインタビューで登場)と、薬膳と発酵を使った食ユニット「オオミヤシマイ」としての活動もしています。彼女とは「無理のない範囲で活動を続けて、おばあちゃんになっても元気で活動していこうね」と話しているんです。今後はさらに地域の方々を巻き込み、みなさんと一緒に楽しみながら大宮を盛り上げていけたらうれしいですね。また、個人の活動では尊敬する師匠の「迷ったらGO!」の精神を大切に、食の大切さや楽しさをより多くの方に伝えていきたいと思っています。
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オオミヤシマイのランチボックス
茂木さん、ありがとうございました。では、次にインタビューする方のご指名をお願いします。
見沼田んぼで「こばと農園」を営む田島友里子さんをご紹介します。農薬や化学肥料を使わない有機農業に取り組み、さいたま市近郊の有機農家グループ「さいたま有機都市計画」の代表も務められています。以前、この農園に伺う機会があったのですが、田島さん一人で就農されたことに感銘を受けました。そして、お話を伺うと、その考え方や活動の軸が非常にしっかりされていて、一気に惹きつけられたことを覚えています。田島さんの活動は単なる農業にとどまらず、人としての生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれるようにも感じるので、その意識や考え方についてもぜひ伺ってみてください。